南会津(福島) 大津岐山(1158.8m) 2017年10月9日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:16 送電線巡視路入口−−6:34 1本目送電鉄塔−−7:05 2本目送電鉄塔直下(1057m峰)−−7:18 3本目送電鉄塔直下−−7:23 巡視路を離れる−−7:38 1090m峰−−8:03 大津岐山(休憩) 8:24−−8:44 1090m−−8:50 送電線巡視路−−9:09 2本目送電鉄塔直下−−9:21 1本目送電鉄塔−−9:28 送電線巡視路入口

場所福島県南会津郡桧枝岐村
年月日2017年10月9日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場林道脇に駐車余地あり
登山道の有無標高1000mの水平尾根まで送電線巡視路あり。その先は山頂まで道は無いが意外に藪も少ない
籔の有無全体的に藪は薄い。濃いのは1090m峰てっぺん〜その南側と大津岐山山頂近辺
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント只見川のすぐ東側の尾根上にある山。ネット検索では会津駒ヶ岳近くの山が多数ヒットするが今回登ったピークの記録は発見できなかった。地形図で近くに送電線が描かれていて送電線巡視路があると予想。巡視路起点があると思われる只見川右岸の林道で予想通り巡視路入口を発見でき、1090m峰北側の1000m等高線が細長く伸びる区間まで藪漕ぎを回避できた。その後も予想外に藪が薄い植生がほとんどの場所で続いて予想より楽に山頂に立てた。三角点付近の藪だけは刈っておいた




只見川右岸沿いの林道入口
祝日は工事はやっていなかった
道路の反対側には魚釣関係の標識
送電線巡視路入口を発見 少し上流側に駐車余地あり
対岸は遊覧船船着場 巡視路は良好な整備
最初の送電鉄塔 藪はきれいに刈られて言うことなし

あちこちのブナに名前が彫ってあった 1057m峰の送電鉄塔(2本目)

鉄塔付近の樹林が伐採された場所は草が茂る ここにも名前
3本目の送電鉄塔 3本目の送電鉄塔から見た1090m峰
星さんらしい 1090m峰手前で巡視路は左へ。尾根を登る
予想外に藪が薄く歩きやすい植生が続く 左手には送電鉄塔
人の手が入ったことがあるようだ 1090m峰北東尾根。ここも藪が薄そう
1090m峰てっぺん付近のみ灌木藪 1090m峰から南へ向かうがしばし灌木藪
まだ藪を抜けない 距離で100mくらいで藪が消えて再び歩きやすくなる
大津岐山山頂直下で灌木藪が強くなる 大津岐山最高点。灌木藪に覆われる
最高点の僅かに先に三角点発見。刈っておいた 三角点西側は藪薄く休憩適地
大津岐川沿いの水力発電所(と思われる) 帰りの1090m峰てっぺん
1090m峰から見た1057m峰 往路と同じ尾根を下る
巡視路に合流 3本目の送電鉄塔

1本目の送電鉄塔 巡視路入口に到着
船着場に遊覧船到着 降りるお客(右の3人)に乗る客(左の1人)


・大津岐山は会津駒ヶ岳〜大杉岳〜赤岩高山の尾根の末端近くにある山。同じ尾根上の会津駒ヶ岳〜大杉岳間にも大津岐山があるが、これは地形図記載ではない。でもこちらには登る人(登山道は正確な山頂は通っていないが)が多いが、今回の大津岐山はネット検索で登山記録を発見できなかった。

・地形図を見るとすぐ北側〜東側を送電線が通っているので、その点検用の巡視路があるはずである。グーグルマップで衛星写真を見ると一部の送電鉄塔直下に明瞭な道が見えたが、他は樹林に隠されてルートがどこにあるのは分からなかった。ただし、常識的には只見川右岸沿いの林道か大津岐川左岸沿いの林道のどちらかに起点があるはずで、現場で探してみることにした。

・国道352号線から東へ入る林道入口には工事車両が通行するので一般車の通行はご遠慮下さいとの看板が出ていたが通行禁止ではなかった。この日は祝日で工事はやっていないだろうと車で入った。実際、日中は釣りや茸取りと思われる地元の車が何台も入っていた。

・只見川沿いを北上していくと尾根末端に達する前に右手の斜面に明瞭な道が上がっているのを発見。案内標識は無いが巡視路に間違いないだろう。念のためもっと先に進んで尾根末端を回りこんで大津岐川側まで行ってみたが他に道の入口は無かった。発電所までは入らなかったので発電所側から巡視路が延びているかは不明。でも常識的にはこちらからも巡視路がある確率は高いだろう。

・巡視路入口の少し下流側に駐車余地あり。ここなら工事車両が通行しても車は邪魔にならない。

・巡視路は道幅が広くよく手入れされ体に触れる藪は皆無。もっとも、付近の植生は背の高いブナ林で地面付近の藪は少なく、巡視路がなくてもそれほど苦労しない状態だったが。でも道があるのと無いのとでは進行速度に大きな差が出るだろう。

・最初の送電鉄塔は1057m峰だと思っていたが尾根途中の標高870m地点に立っていた。送電線直下は樹林が送電線に触れて漏電しないよう大規模に伐採されているが、次の送電鉄塔への巡視路は送電線の下ではなくもっと東側だった。伐採された場所は日当たりがよく草やシダが盛大に繁茂していた。これらは刈り払われていなかったが元々の道幅が広いこと、獣も利用しているようで草の中にも道があったことで、朝露にそれほど濡れないで通過できた。

・2本目送電鉄塔までの道は斜面をジグザグではなく直線的に延びるルートが長いが、路面が水平ではなく斜めになっていて、私の磨り減った靴底では注意しないと滑る。

・周囲のブナの幹にはあちこちに名前が彫ってあった。ここは登山道ではなく送電線巡視路で一般ハイカーが入ってくるような場所ではないと思うが。まさか工事関係者じゃないよなぁ。

・2本目の送電鉄塔は1057m峰のてっぺんに立っているが、巡視路は東側を僅かに巻いている。ここも樹林が伐採された範囲では草とシダが生い茂っている。

・ここから緩やかに下って等高線1000mの細長い尾根を南下する。尾根直上に巡視路あり。3本目の送電鉄塔は尾根直上にあり巡視路が真下を通過する。先には1090m峰が見えているが、これまでのようなブナ林ではなくネズコ樹林でイヤらしい地形が待っているかもしれない。

・巡視路は1090m峰へと尾根が立ち上がる根元の標高1000mで左へ巻いて次の鉄塔へと延びているが、大津岐山へは道が無い尾根を直進する。地域的に濃い潅木藪を予想したが藪はほとんど無く、背の高いネズコに上空を覆われた地面は歩きやすい。傾斜も尾根幅も適度。

・1090m峰てっぺん付近は潅木に覆われるが昨日の烏帽子山と違って乾いていた。北東に落ちる尾根(発電所から上がってくる送電線が合流する箇所がある)も私が登ってきた尾根と同様に藪は薄そうだった。

・1090m峰てっぺんの潅木藪は下りにかかってもまだ続くが少し薄くなる。根曲がり木でちょっとやっかい。でも藪が深いのは距離にして100mくらいで、その後は再び背の高いネズコが繁茂して歩きやすい植生に変わる。この状態は大津岐山山頂付近まで続く。

・山頂は目の前というところで高密度の潅木藪に突入。西に迂回気味に登るのが正解。最高点とおぼしき僅かな盛り上がりも潅木藪の中。その西側に大きなネズコがあり根元は藪が切れて休憩適地。藪の高さがあるので展望皆無。

・最高点付近で潅木藪+笹藪の中を三角点を探すが簡単には見つからずGPSの助けを借りると最高点付近を示していた。よ〜く探すと最高点のすぐ東側で三角点を発見できた。周囲に目印や山頂標識は無かった。

・時間があるので休憩がてらに三角点周辺の藪を刈っておいた。休憩に使ったネズコの根元から払ってルートを作ったので、これから登る人は三角点を容易に発見できると思う。

・帰りは往路を戻る。何ヶ所か枝尾根分岐があるので要注意。数個所に目印を残した。 ・林道に到着すると対岸の船着場に遊覧船が到着するところだった。車でいける所で乗り降りする客がいるのかと思ったら、降りる客が3人、乗る客が1人いた。乗った客は大ザックで、おそらく平ヶ岳からの帰りと思われる。

・予想通り祝日は工事が行われていないようで工事車両の通行は無かった。その代わり、茸取りや釣りと思われる車が行き来していた。

 

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